サイトへ戻る

Online-laboratory

優しくて美しい社会づくり

· Online-laboratory

2020.5.1

 2020年になってから、過去に経験のない感染症が世界中を覆っています。

 大切な人、親しい人と近づくと相手の命を奪ってしまうかもしれない怖さ。

 学校や仕事から離れて、先を見通せなくなる人々。

 外出する、仕事をする、遊びにいく、今まで当たり前の生活を送っていた人々にとって、急なこのたびの暮らしの変化は大きいものです。

 

 まちの活気と文化を醸成してきた多様なビジネスは、休業を余儀なくされました。

 経済の流れが止まったことにより、継続が危ぶまれる事業者や雇用を継続できない企業も散見されています。

 

 一方で、今ある最善を尽くすべく仕事の技を磨く人、制限のあるなかで楽しみを見つける人、そうしてこの危機を乗り越える試行錯誤を続ける人々もたくさんおられます。

 

 こうした世の変化を目の当たりにし、私は、私的研究仲間たちと建設的な議論の空間をつくることにしました。今まで単独で研究や著作活動をほそぼそと続けてきました。そのライフワークの伴奏として、〈優しい美しい社会づくり〉をconceptとした仲間の智慧と活動をOnline-laboratoryにおいて循環し、メンバーの活動と社会へと還元を目指す言論空間です。

 

 今日は最初の活動になります。

 

 太田差惠子さん(介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長)

 岩間初音さん(社会デザイン学会理事、健康管理士上級指導員、日仏経済交流会理事)

 谷澤春美さん(スマイル・オリエンテッド株式会社、吉浜すとらんず代表)

 

 それぞれに研究・実践の場を有するメンバー4名で進めていきます。

 主要な研究テーマは、女性と仕事、地域社会づくり、芸術、伝統文化、食材、社会貢献です。

そして初回の本日はざっくりと次のような議論が交わされ、結果として〈コロナ感染症後どう生きるか〉が大きくテーマに浮上しました。主な内容を今後も当ブログに掲載して参ります。

 分析検討にゆきつくまえの議論の途中の報告のためエビデンスに欠ける記述も掲載してございますことご理解ください。内容の主な要素を〈〉でまとめております。

 

 〈自粛生活と社会との分断、傍観者になることの恐れ〉

 コロナ感染症の拡大のため、ほとんど外出していない生活が続いている。それは精神的にもストレスであるし、ビジネスの継続も心配になる。仕事がへることによる心の揺れもあるが、「社会の一員でなければいけない」という考え方があり、そのような社会から切り離される辛さもある。

 

 〈コロナ感染症後の生活の模索とローカリズム実践〉

 このような事態になり、「コロナ感染症が収束した後にどう生きるか」を考えざるをえなくなる。

 昔からある人の暮らしがヒントになるのではないかと思う。昔ながらの助け合いながら生きる関係がしっかりしていると安心感がある。しばらく生活に困っても、周りの人が少しづつ助けてくれる。地方でない都内でも物々交換は機能している地域はある。自治会もこれから期待が強まるのではないかと考えている。

 湯河原での地域活動は、人々が消費ではなく、様々なものの交換でいきる生活を実践するため拠点をおき暮らしている。

 

〈AIと共存を目指す遠距離介護〉

 遠距離介護はコロナ感染症の影響で大変な思いをしている人達が生じると予測が立つ。それを補うものとしてICTの活用を検討していく必要がある。これまでの調査から、とりわけ80代以上の高齢者は、ICTを嫌悪する傾向にあるのを把握している。ただ、物事の捉え方を考えて、介護はAIとの共存を模索する必要がある。

 

以上です。

ここで生まれた智慧をそれぞれの研究とビジネスに還元して参ります。

次回は、引き続き〈コロナ感染症後どう生きるか〉のテーマを深めていこうと思います。

broken image